3.5
「…だ、大丈夫かなこれ」
「大丈夫だ」
「きっと、お湯全部溢れて出ちゃうよ……」
「暖まれたらいい。……はやくおいで」
「う、うん。………わーっ、あはは、やっぱり」
「…見事に溢れたな」
「絶対二人で入るように作られてないもん……ご、ごめんね狭くて」
「…ティファ、俺に背中向けて」
「…こう?」
「そう。そのまま、もたれかかっていいから」
「……はい」
「…よし、収まった」
「あはは、収まってるのかなこれ」
「……ふう」
「……」
「……いい湯だな」
「嘘つき。お湯はほとんどなくなりました」
「……」
「…あ、変なところ触っちゃだめだからね」
「…わかってる。……腹はいい?」
「…いいけど、つまんじゃだめ」
「……。ティファは俺がしようとしていることをすぐ当てる」
「ふふ、クラウド、わかりやすいからね」
「……わかってくれてありがとう」
「お安いご用です」
「……はあ。……ティファは柔らかい」
「そ、そうかなあ……筋肉つけすぎちゃったかなって思ってたけど」
「…高校も大学も、空手か?」
「うん、そう」
「……もう、しなくていいのか」
「んー、空手をまた習うってほどじゃないんだけど……本当は、ちょっと体動かしたいかなあ」
「…なら、走るか」
「あ、いいね。朝か仕事終わりとか。……クラウドも付き合ってくれるの?」
「…付き合う」
「やった! じゃあ、早速ランニングウェアも揃えなきゃ」
「……嬉しそうだな」
「ふふふ、うん。嬉しい。ありがとう、クラウド」
「…お安いご用だ」