1.5
「…今日もお疲れさま」
「…ティファも」
「…もう寝る?ちょっとだけお話ししてもいい?」
「…いいよ」
「ありがとう」
「…聞きたいことでもあるのか?」
「うん、あのね……この間、昔の話をしたでしょ」
「…ああ」
「…それでね、ずっと聞きたかったこと思い出したんだけど……」
「?」
「…クラウドってどうして天望荘に住んでたの?」
「……」
「職場から遠いでしょう? この辺に、特別何かがあるっていうわけじゃないし……」
「……。…ティファは?」
「え?」
「どうしてここを選んだんだ?」
「私はね、うーんと……いろいろ、あるんだけど」
「……いろいろ?」
「うん。……部屋を探してた時にお話しできた大家のマーレさんがいい人だったり、とか、ここ、こじんまりして可愛く見えたりとか、駅が近かったりとか、大きなスーパーがあったりとか……」
「…選ぶのに十分な理由だな」
「でしょう。……だけどね、決め手は違ったの」
「……」
「決め手はね、この名前。天望荘っていう名前が気にいって」
「………どうして?」
「なんでだろう……私たちの故郷、たくさん星が見えたでしょう。だから、かなあ。都会でも星が見えそうな気がしたんだ、ここにいたら」
「……」
「…なーんて。恥ずかしいね、夢見てるみたいなこと言って……」
「……いや。全然恥ずかしいことじゃない」
「…ありがとう。…でもおかげでクラウドにも会えたし、ここにしてよかった」
「……うん」
「………それで、クラウドは?」
「…俺は……。…なんとなくだ」
「なんとなく?」
「…ティファと似たような理由かな」
「…名前?」
「…うん。……名前で選んだ」
「クラウドも?…クラウドも星、好きだったんだ」
「……まあ」
「ふふ、不思議だね。部屋を選んだ理由まで一緒だなんて」
「…そうだな」
「…感謝しないとなぁ。この場所には」
「……うん。……感謝してる」